ひざもと


「じっとしろよ、さむいんだろ?」
「さむいわよ・・・そりゃ」

暖かいと言うより―これは、熱い。
じんわりと染み渡る体温が、癖になりそうで
瞳を閉じると、大丈夫だと繰り返す彼の声が心地よくて――

---------------------------

きゅっと彼女を抱きしめた

早くも子供を持った父親のような気分だ
いや、子猫だろうか
全身の毛を逆立てて、「あたしはあたしのしたいようにする!」とか言いそうだろ?

くるくるのくせっ毛を指に絡ませ、放す
ぴょんと元気に戻っていく姿は彼女そのものだ
安らかに眠る寝顔が可愛らしい、こうしていると―女の子にしっかり見える

この腕からすぐに、出てしまうのだろう
―財宝だの知識だのを追いかけて

「お前さんぐらいだぞ?こうしてやるのなんか」

きゅっと、ただ彼女を抱きしめた
これが何かも分からずに


文章とかもういいから画像だけアップロードしとこうと思ったらこうなった
2010.06.3


RETURN