「で、どうする？次」
「えっ、ゼフィーリア行くんじゃなかったのか？」

忘れてるのかなと思ってたけど、しっかり覚えてたか･･･

広げた地図には　まだまだ行ってない地名達
この地方でしか取れない香草で煮込む特製ピリ辛ソースさんがあたしを呼んでいる
今から行けばこっちの地方の渡り鳥だって食べられる！
どう考えても間に合わないゼフィーリアのブドウの季節よりも
先にこっちに行こう、などと聞いてみたのだが
言ってる意味、やっぱ合ってたんじゃないのよ

「ブドウ狩りなんて終わっちゃったわよ、行ってもなんもないわ」
「えっ、そうなのか？」
「それともワイン作りを永遠と手伝いたい訳？あれは疲れるわよ…」

げんなりとした顔を作って、ガウリイに顔を向け、あたしは見てしまった
珍しく困った顔をしている彼
なんだかほんのちょっぴし、赤い。

「あんたはどうしたい？」

どうする？ガブリイ・ガブリエフ
一世一代の答えを、あたしは待った