築3年、ガウリイ・ガブリエフ。 「なぁリナ、それっていつ戻るんだ?」 「・・・いっかげつ、ぐらい」 落っこちるからいけないと乗せられた 彼の襟首に小さな妖精が一匹 まぬけにも魔術の失敗でこのザマだ ああっ!なさけなひ! 「リナ、そんなにちっちゃいと大変だな」 「そーね、あんたに頼るっきゃなさそーだわ」 「そっか」 ------------------------------------------- リナのショルダーガードやらを入れた袋を背負いながら、彼はちらっと眺める 布切れから飛び出した小さな足をぶらぶらとさせながら 何か考え事をしているらしく、眉間にしわを寄せている まるで人形みたいだな、なんて言ったら耳をぐいぐいと引っ張られるに違いない あれはちょっと痛い 温かな陽気がぽかぽかと暖かい ガウリイは揺らさないようにそっと足音すら立てずに道を進んだ 1ヶ月もリナに頼られるなんて ――――――どうしよう、嬉しい。 2010.05.10 |
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