オレと息子と緑の悪魔


「あんた、いくら嫌いだからって言って…そんなんじゃ子供に示しがつかないわよ?」
ぴこぴことフォークを揺らすオレの(ちょっと怖い)奥さん。
目の前には金髪のオレに似た可愛い息子が居る。
そしてピーマン。
涙目で「父さん僕を助けて!」と訴えている。

見本を見せろというのか。
いや、これは別にいいだろ、にがいし。
たじたじと後退した果ての、壁。

「ガウリイおとーさん・・・?」
「はひ」

―逃げられない。
ピーマンから、何よりもリナから。
フォークの先の緑の悪魔が、「これ食べなきゃ、離婚しちゃうから」なんて囁いた。

息子を抱えて、窓から飛び出たオレを誰が責めるだろうか。

「父さん、どうやって帰るの?」
「もーすぐリナが盗賊いじめに出かけるだろうから、それでお相子かな」

しっかり持ってきた剣を握り締めた。
くしゃくしゃと撫でた息子の頭の髪の毛が、するすると指を通って心地よかった。
やがて見えた小さな影に、大きく手を振った。
なんだかんだで、うまくやっていっている。

そんなオレのしょーもない 未来。




ついったー産即興10分SS、20分絵。
僕はやっぱり呪われてるんだと思った
以下会話ログ

すから:そして僕は見た。出かける4時間前に蹴倒しただろう ペットボトルを。
 中身は。満タンだった。そして重たいズボンがある。世の中は無常だ。
蓮葉さん:甘い飲み物でないことを祈ります。
ぶるさん:出かける2時間前くらいには気づいてあげようよ・・・(^^;)
すから:世間一般でこれはファンタと呼ばれたことがあったような気がします。
 人間はいつも・・・悲しい出来事を目の当たりにしないと、痛みを知らず、そして忘れる生き物・・・
ぶるさん:また年代物かっ?! 発掘品なのかっ?!
すから:まさか僕ファンタまでビンテージにしないよ。心外だなぁ!ぷんぷん。
ぶるさん:悲しい出来事→胸の辺りが破れたリナさんの服、
 痛みを知らず→言わずもがな、忘れる→理性、という展開でよろしいでしょうか?
すから:どうして食べられちゃったの。たまには食べられない日つくってあげようよ。
ぶるさん:じゃあ・・・悲しい出来事→食卓のピーマン、痛みを知らず→食べ残してスリッパで叩かれる、
 忘れる→ちっちゃい欠片を一つだけ目をぎゅって瞑って口に入れたらリナさんが撫で撫でしてくれた、 
 というショタガウさんならどうでしょうか?

こっから即興SS(10分)

ぶるさん:逃亡したんかいっ!(笑)
すから:ぶるさんのせいで変なものかいたちくしょう!!!!僕の10分を返せ!!!!
ぶるさん:その10分を返せたら、もっといっぱい変なものを描いてくれますか?
すから:20分あれば絵がついて此れは拍手に行くんじゃないかと思いますね。
ぶるさん:21分あげるから拍手にいってきてください。待ってます。

ほんとにできた。
びっくりした。


2010.05.10


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