天然性天然


「お、キスジアゲハだ」暖かくなったと思ったらもう蝶がいるとは。

ほんとだ、と声を出しかけて本題を思い出す
っと、危ない危ない、またこの男に騙される所だった

「ちょっと、きーてんの?この先…」
「まあまあリナ、ようこそキスジアゲハって知ってるか?」
「さようならキスジアゲハの間違いじゃないの?」
「おおっ!それだ!!」

わざと外す方が無理難題があるんじゃないの?
色々思うことはあったが、あえて突っ込まずに ため息をひとつ
どーしてもこうなのね、あんたって…

「ところでリナ」
「…も、いーわ 先行きましょ」
「そうじゃなくてな」
「?」

「せっかく恋人になったんだ、これぐらい しておこうぜ?」

とん、とショルダーガードに手が乗って
唇に何かが当たって―・・・?!

「さ、行くか」

・・・だめ、我慢の限界。
華麗なるあたしの破弾撃《ボム・スプリッド》をご覧あれ

それがあんたの愛ならば、これもあたしの愛だから



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